中年だれしも

おしごと

みこしです。最近心を落ち着かせるための読書をよくしております。こんかいは「ミッドライフ・クライシス」を読みました。ネット記事からたどり着いた本ですが、私のような中年世代にぶつかる壁の乗り越え方のような内容です。

そもそもですが、中年に特化して書いていて、読者が中年だということから納得感があるところは当然のようにありますが、ふと考えると、幼児期やら青春と言われるような10代、社会に飛び出して不安な20代、仕事に慣れてきてプライベートで結婚や出産などの30代、すべての時期においてそれぞれ壁にぶつかってきており、そのときどきに読んだ本にも納得できることが書いてあり救われてきていることを考えると、たぶん中年だから特別大変だということはないのかもしれない。

だれしも自分が人生においては主人公であり、その年代ごとの悩みや壁に対して、「私だけではないのだろうか」という不安やそこから抜け出す方法を模索して生きているというだけなのかな。そう思うと私も中年になった今が一番苦しいのかと問われるとそうではないかなとも思えてくる。

ただ、初めての中年なので苦しかった若いころの過去はクリアできてきたが、未来が不安なだけなのだろう。なんとなく、これまで頑張ってきたことによる自分への過大な自己評価や世間体というか周りからの目や期待が今までよりも高く感じ、勝手に自分にプレッシャーをかけていることが今まで以上のハードルになっているうような気がする。ようするに見栄っ張りになっているような、「俺の若いころはもっとすごかった」的なおっさん化が進んでいるような気がしてきた。

本はさらっと読めたが、いつものようにあまり頭のなかには入ってこない。読みながら自問自答しているばかりだからだろうか。ミッドライフ・クライシスの対策として、「地域とつながってみる」という内容があった。これに関して私はなんとなくやってきていた。5年前には地域の班長をやった。といっても順番で回ってくるものではあるが、快くさせてもらった。大変ではあるが地域の人との関係性を多少築くことができた。そもそも生まれ育った地域であり、両親が地域活動を積極的にやってきてくれた地盤を引き継いだようなもんだが。当然のように?同世代はおらず、先輩がたとの付き合いが増えた。自分の両親や子供たちを周りに住んでいる人にも意識してもらえる安心感がある。個人情報やらプライバシーを気にするひともいるのだろうが、そんなことよりも地域コミュニティーは大事だと思っている。コロナ禍で地域活動が途絶えてしまっているのが残念だし、心配だ。

本のなかにはサルトルの言葉を引用した記載もあった。「人間は自由であり、常に自分自身の選択によって行動すべきものである」、自由と責任について。私自身は「こうしなければならない」という考え方というか思い込みが強いのだろうと思う。モラル的なことは当然のような気もするが、他の人に迷惑をかけてはいけないというのが強い。周りを気にする。とはいってもB型一人っ子な性格でもあるので、実際には周りのことは気にしていないで勝手にやってると思わているのかもしれないが、私の気持ち的には周りを気にしてる。

仕事でも迷惑かけないように期待に応えるように。今までもうまくやってこれたわけでもないのだが。別に仕事に行かなければならない訳でもない、自分がそう選択しているだけにすぎないし、辞める選択をすれば行く必要はなくなる。自由ではあるのだ。勝手に自由ではないと思い込んでいる。中年は新たな選択をするタイミングでもあるのかなと。

がんばりすぎないことも重要ということも書かれている。身体も脳もすでに下り坂に入っているということを自覚しないといけない、自覚していないから変にプライドが邪魔しているような気がする。今できることを継続できる程度に頑張るというのが解なのか。継続すること、継続できるようにするためにどういう考えかたが出来るのか、何をしたほうがいいのかが筆者の言いたいことなのだろう。

他の本も読んでみようかな。本を読んで対策を立てるとか何か実行してみるとかはないのだが、みんな同じような悩み抱えているんだという安心感を得ているだけのようにも感じられるのだけでもいいかなと。自分の時間を読書に使ってもいいんだと、余裕を感じることができるのもいいかな。

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