2Dから3Dへ

おしごと

仕事では図面類をよく見る機会がある。プラントの建設や補修の仕事に関わることが多いので、配管機器系統図や機器配置図など、また電気・計装では単線結線図や計装系統図、展開接続図、シーケンス図、ラダー図などなど。いろいろな種類の図面をチェックしたりしてきた。

よく見るのは配管機器系統図や機器配置図、配管レイアウト図だろう。まずは基本検討となる図面だ。私はこの図面を見るのが好きなほうだと思う。ひたすら図面を解釈し頭のなかで立体化していく。だんだん形が出来上がってくる。出来上がったものを動かしてみる。メンテナンスしてみる。そうすると、もっと最適な系統や配置が思い浮かんできて修正をかける。これを納得がいくまで繰り返す。そうするうちに、この設備や系統について詳しくなっていくという感じだ。

しかし、最近では依然とくらべてパソコンで3Dでの表現というのが簡単になってきた。当然図面はあるものの3D化して、視覚的に皆で共有が可能だ。ということは図面なんかとにらめっこせずとも簡単に理解できる。そのため、すぐに「ここはこうしたほうがいいのでは」というアイディアや意見が出てくる。素晴らしい進化だが、これで私の取柄というか優位性は無くなった。ひたすら図面とにらめっこできるのが他の人より優れていたと思う。そのため他の人よりもアイディアや意見を出すことができた。他の人はそのアイディアの意味すらもなかなか理解が追い付かなかった。図面を見て理解することでスタートラインというか基礎が違っていたのだが、3Dで見れてしまうとそこでみな同じスタートラインに立ててしまう。

仕事として良いことなのだが、私自身は陳腐化した。どうすればいいか、何ができるのか、他に優位な力を持っているのか。生き残る術を考えていかないといけないな。

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